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屋根カバー工法のタイミングは築25年・2回目の塗り替え時?判断基準を解説
[2026/08/12]
屋根カバー工法のタイミングは築25年または2回目の塗り替え時!
「屋根は何回まで塗装できるの?」
「築25年を過ぎたらカバー工法が必要?」
「塗装とカバー工法のどちらを選べばよいか分からない」

このようなお悩みはありませんか?
スレート屋根や金属屋根は定期的に塗装することで、表面の防水性や美観を維持できます。しかし、屋根塗装を何度も繰り返せば、いつまでも屋根を維持できるわけではありません。
屋根材の劣化が進んでいる場合や、屋根の下にある防水シートが寿命を迎えている場合は、塗装ではなく屋根カバー工法を検討する必要があります。
屋根カバー工法を考える目安のひとつが、築25年前後または2回目の屋根塗装を検討する時期です。
今回は、屋根カバー工法に適したタイミングや塗装との違い、工事を検討する際の注意点について詳しく解説します。

屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法とは、現在の屋根材を基本的に撤去せず、その上から防水シートと新しい屋根材を重ねる工事です。
「重ね葺き」と呼ばれることもあります。
一般的な屋根カバー工法では、次のような工程で施工します。

・既存屋根の点検
・棟板金や雪止めなどの撤去
・下地の調整
・新しい防水シートの施工
・新しい屋根材の施工
・棟板金や役物の取り付け
・清掃・完成検査

既存屋根の撤去範囲が少ないため、葺き替え工事と比べて廃材処分費を抑えやすく、工期も比較的短いのが特徴です。

屋根カバー工法を検討する目安は築25年前後
屋根カバー工法を検討する目安のひとつが、築25年前後です。
築25年ほど経過すると、屋根材の表面だけでなく、その下に施工されている防水シートや野地板も劣化している可能性があります。
屋根材の状態が悪くなくても、防水シートが劣化していれば雨水を十分に防げません。
屋根塗装で保護できるのは、基本的に屋根材の表面です。屋根材の下にある防水シートを塗装によって直すことはできません。
そのため築25年前後の住宅では、屋根表面だけを見て塗装を決めるのではなく、屋根全体の状態を点検したうえで、カバー工法も選択肢に入れることが大切です。
ただし、築25年になったら必ずカバー工法が必要というわけではありません。屋根材の種類、立地環境、これまでのメンテナンス状況によって劣化の進み方は異なります。
年数は判断材料のひとつとして考えましょう。

2回目の屋根塗装時にカバー工法を検討する理由
初めての屋根塗装は、築10年前後で検討されることが多くあります。
その後、使用した塗料や屋根の環境によって異なりますが、築20~25年前後で2回目の塗り替え時期を迎えます。
このタイミングでは、屋根材そのものが長期間にわたって紫外線・雨・風・寒暖差の影響を受けています。
次のような状態では、もう一度塗装しても十分な耐久性を確保できない可能性があります。

・屋根材に複数のひび割れがある
・屋根材が反っている
・屋根材の端が欠けている
・表面が著しく傷んでいる
・前回の塗膜が広範囲に剥がれている
・補修箇所が多い
・屋根材が水分を吸収している
・雨漏れの疑いがある

屋根塗装は、傷んだ屋根材の強度を元に戻す工事ではありません。
屋根材の劣化が進んでいる状態で塗装しても、塗装後にひび割れや剥がれが発生する可能性があります。
2回目の屋根塗装を検討する際は、「もう一度塗れるか」だけではなく、「今後も塗装で維持するのが適切か」を判断する必要があります。

屋根塗装とカバー工法の違い
屋根塗装と屋根カバー工法では、工事の目的が異なります。

屋根塗装
屋根塗装は、既存の屋根材を洗浄・補修し、塗料を塗って表面を保護する工事です。
色あせや軽度の塗膜劣化で、屋根材や下地が健全な場合に適しています。
屋根塗装の主な目的は以下のとおりです。

・屋根材表面の防水性を維持する
・紫外線による劣化を抑える
・金属部分のサビを防ぐ
・コケや藻の付着を抑える
・美観を整える

屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存屋根の上に新しい防水シートと屋根材を施工する工事です。
屋根材の劣化が進み、塗装だけでは十分に保護できない場合に検討します。
カバー工法では新しい防水シートを施工できるため、屋根表面だけでなく雨水を防ぐ仕組み自体を更新できるのが大きな特徴です。

比較項目         屋根塗装         屋根カバー工法
主な目的        屋根表面の保護       屋根全体の更新
既存屋根材        そのまま使用       上から新しい屋根材を施工
防水シート        交換しない        新しく施工する
適した状態        軽度の劣化        塗装では対応しにくい劣化
工事費用        比較的抑えやすい      塗装より高くなりやすい
工事期間         比較的短い        塗装より長くなりやすい

費用だけで判断せず、屋根材・防水シート・下地の状態から工事方法を選ぶことが重要です。

防水シートは屋根を守る重要な部分
屋根は、表面の屋根材だけで雨水を完全に防いでいるわけではありません。
屋根材の隙間から入り込んだ雨水を防ぐ最終的な役割を担っているのが、屋根材の下に施工された防水シートです。ルーフィングとも呼ばれます。
防水シートが健全であれば、屋根材の下に雨水が入り込んでも建物内部への浸入を防げます。
しかし、防水シートは外から見えないため、劣化に気づきにくい部分です。経年劣化によって破れたり硬化したりすると、雨漏れにつながる可能性があります。
築年数が経過した住宅では、屋根材の見た目だけでなく、防水シートの経過年数も考えてメンテナンス方法を判断しましょう。

屋根カバー工法を検討したい劣化症状
築年数にかかわらず、次のような症状がある場合は、カバー工法を検討することがあります。

屋根材のひび割れが多い
数枚程度の軽微なひび割れであれば、部分補修と塗装で対応できる場合があります。
しかし、屋根全体にひび割れが広がっていると、補修しても別の場所が割れる可能性があります。

屋根材が反っている
スレート屋根が水分を吸収して乾燥を繰り返すと、屋根材が反ることがあります。
一度大きく反った屋根材を、塗装によって平らな状態へ戻すことはできません。

屋根材が層状に剥がれている
屋根材の表面がミルフィーユのように剥がれている場合、塗装しても下地から剥離する可能性があります。
このような屋根には、塗装ではなくカバー工法や葺き替えが適しています。

塗膜の剥がれが広範囲にある
前回の塗装が剥がれている場合、施工方法や下地処理に問題があった可能性もあります。
既存塗膜の状態が悪いと、その上から塗装しても新しい塗膜が一緒に剥がれることがあります。

雨漏れや天井の染みがある
雨漏れしている場合は、原因を特定してから工事方法を決めなければなりません。
カバー工法で対応できることもありますが、野地板や垂木まで腐食している場合は葺き替え工事が必要です。

屋根カバー工法ができない場合もある
すべての屋根にカバー工法ができるわけではありません。

野地板が腐食している
新しい屋根材は、既存屋根の下にある野地板へ固定します。
野地板が腐食していると、ビスや釘をしっかり固定できないため、既存屋根を撤去して下地を補修する葺き替え工事が必要です。

瓦屋根
重量のある陶器瓦やセメント瓦の上に、直接新しい屋根材を重ねる一般的なカバー工法は適していません。
瓦を撤去し、必要に応じて下地を補修してから新しい屋根材を施工します。

屋根がすでに二重になっている
過去にカバー工法を行っている屋根へ、さらに屋根材を重ねる工事は、重量や固定の問題から基本的に推奨されません。
既存屋根を撤去する葺き替え工事を検討します。

雨漏れや下地劣化が激しい
雨漏れによって野地板や構造部分まで傷んでいる場合、上から覆うだけでは適切に修理できません。
劣化部分を確認して交換できる葺き替え工事が必要です。

塗装できない屋根材にも注意
一部のスレート屋根は、経年劣化によって非常にもろくなり、塗装しても長持ちしない場合があります。
代表的な屋根材には、以下のような製品があります。

・パミール
・レサス
・シルバス
・コロニアルNEO
・セキスイかわらU

ただし、商品名だけで一律に判断するのではなく、製造時期や現在の状態を確認する必要があります。
塗装に適さない屋根材へ無理に塗装すると、施工後に屋根材そのものが剥がれたり割れたりする可能性があります。
屋根工事を依頼するときは、現在使用されている屋根材を正確に調べてもらいましょう。

カバー工法に使われる屋根材
屋根カバー工法では、軽量な金属屋根材が多く使用されます。
代表的なのがガルバリウム鋼板や、耐食性をさらに高めたSGL鋼板です。
金属屋根材には次のような特徴があります。

・軽量で建物への負担を抑えやすい
・サビに強い
・耐久性に優れている
・複雑な屋根にも対応しやすい
・断熱材一体型の商品もある

ただし、製品によって耐久性・断熱性・保証内容・価格が異なります。
屋根材の名称だけでなく、使用する商品や保証条件まで見積書で確認しましょう。

屋根カバー工法のメリット
葺き替えより廃材を抑えやすい

既存の屋根材を残して施工するため、撤去する屋根材や処分する廃材を減らせます。
そのため、葺き替えと比べて撤去費や処分費を抑えられる傾向があります。
新しい防水シートを施工できる
屋根塗装との大きな違いは、防水シートを新しくできることです。
屋根材の表面だけでなく、雨水から建物を守る防水層を新しくできます。

工事中の雨漏れリスクを抑えやすい
既存屋根を大きく撤去しないため、工事中に建物内部が露出する時間を抑えられます。

断熱性・遮音性の向上が期待できる
既存屋根の上に新しい屋根が加わることで、屋根が二重になります。
使用する屋根材や断熱材によっては、断熱性や雨音に対する遮音性の向上が期待できます。

屋根カバー工法のデメリット
屋根の重量が増える

既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、建物にかかる重量は増えます。
そのため、カバー工法では軽量な金属屋根材が多く使用されます。

下地の状態を直接確認しにくい
既存屋根を残すため、野地板全体の状態を目視で確認できません。
事前調査で下地の劣化が疑われる場合は、カバー工法ではなく葺き替えを検討します。

次回は葺き替えになる可能性が高い
カバー工法を施工した屋根へ、もう一度屋根材を重ねることは基本的にできません。
次回の大規模メンテナンスでは、二重になった屋根材を撤去する葺き替え工事が必要になる可能性があります。

築25年でも塗装で対応できる?
築25年以上でも、屋根材や下地の状態が良ければ塗装できる場合があります。
反対に、築15年程度でも屋根材の割れや剥離が激しい場合は、塗装できないことがあります。
工事方法は築年数だけでなく、次の項目を総合的に確認して決めます。

・屋根材の種類
・ひび割れや反りの範囲
・過去の塗装回数
・既存塗膜の状態
・雨漏れの有無
・防水シートの経過年数
・野地板の状態
・今後何年間住む予定か
・将来のメンテナンス計画

「築25年だから必ずカバー工法」「2回目だから塗装できない」と決めつけず、屋根の状態に合った方法を選びましょう。

屋根塗装とカバー工法で迷ったときの判断基準
塗装とカバー工法のどちらにするか迷った場合は、今後のメンテナンス計画まで考えることが大切です。
築年数が浅く、屋根材の傷みも軽い場合は、塗装で保護する方法があります。
一方、築25年前後で屋根材や防水シートの劣化が進んでいる場合、もう一度塗装するより、カバー工法で屋根全体を更新した方が長期的な安心につながることがあります。
目先の工事費だけで判断せず、次回の工事時期や将来必要になる修理費まで比較しましょう。

屋根の点検は高所カメラなどを活用しましょう
屋根の状態は地上から見えにくいため、正確な点検が必要です。
ただし、自分で屋根へ上るのは転落の危険があり、屋根材を割ってしまう可能性もあります。
高所カメラやドローンなどを使用すれば、屋根に直接上らずに状態を確認できます。
点検後は写真を見ながら、次の内容を説明してもらいましょう。

・現在の屋根材の種類
・塗装ができる状態か
・ひび割れや反りの範囲
・棟板金の状態
・雨漏れの可能性
・塗装・カバー工法・葺き替えの比較
・それぞれの耐久性と費用

まとめ|築25年・2回目の塗装時はカバー工法も比較しましょう
屋根カバー工法を検討するタイミングのひとつが、築25年前後または2回目の屋根塗装を考える時期です。
この時期は、屋根材の表面だけでなく、屋根の下にある防水シートも劣化している可能性があります。
屋根塗装では屋根材の表面を保護できますが、傷んだ屋根材の強度を元に戻したり、古くなった防水シートを交換したりすることはできません。
ただし、築25年を迎えたすべての住宅にカバー工法が必要なわけではありません。
屋根材や下地が健全であれば塗装できる場合があり、下地の腐食が激しければカバー工法ではなく葺き替えが必要です。
TRUSTでは、屋根材の種類や劣化状態を丁寧に確認し、塗装・カバー工法・葺き替えの中から、建物に適した方法をご提案します。

「2回目の屋根塗装で問題ないの?」
「カバー工法を行うタイミングを知りたい」
「屋根材の種類が分からない」
「初めての塗り替えで業者にカバー工法を提案された」


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